【ドゥルパド様式とは】
ドゥルパドとは、北インドに現存する様々な音楽スタイルの中最古であるとされる伝統古典音楽です。その歴史は古く、声明とルーツを同じくし、遡ること数千年とも云われています。
ヒンドゥー教では、求道の道をヨーガと呼び、統合/結合/ユニオンという意で、真我(神)と分離してしまったエゴを、再統合するための修行の道と言われています。
それには色々な方法があり、大別するとバクティ(献身・親愛)の道、ニャーナ(またはギャーナ、智慧)の道があります。その他、ハタ・ヨーガ(肉体を整える基礎)や、クンダリニー・ヨーガのひとつ「ナーダ(音)・ヨーガ」という、肉体的なジャンルもあります。
ルドラ・ヴィーナーの巨匠:故ウスタド・ジア・モヒウッディーン・ダーガルは、ドゥルパド音楽は、ニャーナの道、すなわち、真実の自己に関する智慧を得るための道だと宣言しました。
また、歌い方の核はナーダ・ヨーガであり、音楽を通じて神を讃え愛するバクティの道でもあるのです。
演奏のほとんどを即興で繰り広げるインド古典音楽は、深く古い歴史を持ちながらも瞑想的、そしてスリリングな常に新しい音楽であるとも言えます。
日本ではまだほとんど紹介されていないインド文化遺産のルーツにせまる音楽「ドゥルパド」。
インド独特の巡り行く周期間によるリズム、背後にあるインド宇宙観とその精神的な深さ…。
25日はインド古典音楽の真髄を届ける来日中唯一の公演となる予定です。
ぜひお越しくださいませ。
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